給水管・給湯管の交換工事
給水管・給湯管を新しくしたい、交換したい等のお問合せがここ数年増えています。
- 水道局の検針で水漏れの疑いがあると言われた
- 水道料金がふだんの2倍になった
- 水道管から茶色や黒色のサビのような粉が出る
- 他業者の給水管工事の見積りが高くて困っている
など、たくさんのお問合せを頂いております。
漏水を修理する場合、まずは漏水している場所の特定を行います( 日本ホームでは音調棒による漏水調査を無料で行っております )
漏水箇所が見つかったら、漏水を起こしている排水管をピンポイントで部分修理(部分交換)を行います。
音調棒で漏水箇所が見つからない場合、漏水探知機による調査となりますが、有料での調査となります。
ただし、部分修理や部分交換は、ある程度給水管の状態が良くないと修理が不可能となります。
工事の際にはある程度の力を加える必要があり、老朽化が著しく進んでいると給水管が折れてしまうからです。
今までに何度も水漏れを起こしていてその度に部分修理を行っていたり、給水管の老朽化が進んでいる場合、現場の状況とメリット・デメリットを考慮して、給水管の「引き直し工事」をご提案させていただくことがございます。
引き直し工事の「メリット」
・漏水調査費用をかけなくてよい
・当分の間、老朽化による漏水の不安がなくなる
引き直し工事の「デメリット」
・部分修理より費用がかかる
・部分修理より工期が長くかかる
・壁の外側に配管するので、見栄えがよくない
部分修理では難しいケースのまとめ
漏水箇所の老朽化がひどく、給水管の部分修理では復旧が困難なケース
ここ数年で何度も漏水を繰り返しているケース
床や壁など構造物の工事が必要な場合、内装の復旧や建物のリフォーム費用が高額になってしまうケース
いくつも漏水が起こっていて、漏水調査や修理の費用が最終的にいくらになるか予測できないケース
給水管の引き直し工事は、漏水修理で行うピンポイントの修繕工事とは異なり、水道管全体を新しくすることで別の箇所が原因による漏水再発のリスクや、それに伴う再調査の費用、建物へのダメージを抑えられ、将来的な維持費や資産価値にも繋がります。
「引き直し工事」について
「引き直し工事」とは、老朽化などで継続しての使用が不可能となった給水管を、水道メーターから新しく引き直す工事のことです。
(例) 元の給水管の配置図
建物の下にある給水管を交換するとなると、床(壁)を壊したり、また床(壁)を直すリフォーム費用が必要となり、場合によっては工事費用が高額になってしまう事があります。
(例) 建物の外側に新しい給水管を引き直し
元のルートとは別のルートで給水管を引くことで、床や壁のリフォーム費用をかけないで工事することができます。また、漏水箇所を特定する必要がないため、漏水調査費を払わなくて済みます。
給水管・給湯管の耐用年数
給水管とは水道メーターから各蛇口までの水道管のことを言います。 古くは鉛管、鉄管、塩ビ管が使用されますが、20~30年でサビや腐食、劣化による亀裂が入って水漏れすることが多く、一部の修理を行った後も別の箇所で水漏れが・・という場合も見られます。
給湯管とは給湯設備(ガス給湯器・電気温水器等)からお湯の出る蛇口までの水道管を言います。 高温に適した銅管、耐熱塩ビ管(HT管)などが使用され、水道と同様に20~30年でピンホールや継手の破損が見られます。
新設工事に使用する水道管・種類
建物や使用環境に適した管種を選定し、お見積りいたします。露出配管となる場合や、壁に穴を開ける場合には位置などを丁寧にご説明いたします。
給水管は現在も塩ビ管(耐衝撃性硬質塩化ビニル管 HiVP)や、給湯管問わず使用できる架橋ポリエチレン管・ポリブデン管が主流です。
施工例
埋設管の一般的な工事例
[症状]
水道局の検針で漏水を指摘され漏水調査をしたところ、地面下に埋められた給水管から漏水していました。
[施工]
コンクリートの地面を管路掘削し、水道メーター周りの埋設管を交換、止水弁を取付けて、モルタルで掘った管路を復旧します。
[症状]
水道局の検針で漏水を指摘され漏水調査をしたところ、給水管のピンホールから漏水していました。
[施工]
タイル貼りの地面を最小限の範囲で掘り、給水管引き直し工事を行います。作業をするために壊したタイルを復旧して、作業完了です。
埋設管の宅内引き込みの工事例
[症状]
水道局の検針で漏水を指摘され漏水調査をしたところ、給湯管から漏水していました。
[施工]
屋外の給湯器から露出配管を新設しました。通気口から床下へ引き込んで既設の床下配管と接続し、浴室水栓へ繋げました。
[症状]
築32年の戸建てのお宅ですが、経年劣化による給湯管の不具合がみられました。
[施工]
屋外の埋設給水管を、通気口から床下へ引き込み、床下に給水管を這わせて、各水回り(キッチン・浴室・洗面・洗濯・トイレ)へと接続しました。
屋外の露出配管の工事例
[症状]
戸建てのお宅で、床下の給水管から漏水していました。
[施工]
屋外の埋設給水管を床下に引き込み、床下に新しい給水管を這わせ、各水回り(キッチン・浴室・洗面・洗濯・トイレ)へ接続しました。
しかし建物の構造上、床下からトイレへ回せなかったため、屋外にある埋設配管から分岐させた配管を作り、露出配管を作成。壁に穴をあけ、トイレ室内へ引き込みました。
[症状]
築27年の戸建てのお宅です。水道局検針で漏水を指摘され、他社で給水管引き直し工事を提案されたのですが、ご納得がいかず、当社に相見積もりのご依頼がありました。
給水管の老朽化による漏水でしたので、ご相談の上、引き直し工事を行いました。
[施工]
玄関横、ガレージの壁面および給湯器周りに露出配管を取り付けました。 各水回り(キッチン・洗面・浴室・洗濯・トイレ)へ接続します。
一部作業箇所が狭く、隣家に許可をいただき、隣家敷地より作業させていただきました。
玄関横配管工事
ガレージ配管工事
露出配管で各水回りへ
ガレージのタイル下の埋設給水管交換
ガレージのタイルを斫り、水道メーターより埋設給水管を一部新設いたしました。タイル復旧は不要とのことで、モルタル仕上げで施工いたしました。
今回の工事は、埋設管路を4m掘削、8か所壁に穴を開け、延べ25m分の給水管を取り付ける工事となりました。 効率的な管路の構築はもとより、仕上げ工事も段階がありますので、ご予算によってお客様とご相談しながらすすめていきたいと思います。
露出配管+リフォームカバーを使用
[症状]
戸建てのお宅で、給湯器下の埋設管で漏水していました。
[施工]
建物の構造上、既存の水栓が付いている壁の裏側には、新しい配管を通すスペースが無いので、浴室の壁に露出配管を新設しました。
配管にリフォームカバーをかぶせて美観を整え、施工完了です。
[症状]
築32年の戸建てのお宅で、給湯管が経年劣化していました。
[施工]
こちらのお宅では、建物の構造上、台所水栓の壁の裏側に配管を通すことが難しい状態でした。お客様とご相談の上、屋外の給湯管から台所に引き込んで露出給湯管を新設しました。
配管にリフォームカバーをかぶせて美観を整え、施工完了です。
床と壁の最小限の開口で隠ぺい配管事例
[症状]
築26年のマンションです。
老朽化してきた屋内給水管・給湯管を交換してほしい、とのご依頼をお受けしました。
[施工]
老朽化した給水管・給湯管を架橋ポリエチレン管に交換いたしました。また、ご依頼により、便器と浴室混合水栓を交換し、台所シングルレバー水栓も交換いたしました。
通常は、壁等の外側に新設の配管を設置する露出配管にて行う事が多い給水・給湯管新設工事ですが、お客様のご要望により、床・壁の最小限の開口に抑えた隠ぺい配管にいたしました。
隠ぺい配管では、仕上がり後に室内の美観が損なわれません。壁や床下を新規の配管を通すためのスペースの問題や、工事費用の問題等がありますが、露出配管にしない工事が可能な場合もございます。
詳しくはスタッフにお気軽にお問合せください。
① パイプシャフト内の給水・給湯管新設工事
玄関横にあるパイプシャフト内の壁面に、給水・給湯管を新設する為の穴をあけます。
シャフト内にあけた穴に架橋ポリエチレン管を通します。
架橋ポリエチレン管を通した穴の周りを埋めます。既存の不要となった管を取り外します。
取り外した既存の配管の穴を埋めて、パイプシャフト内の配管工事は完了です。
② トイレ内背面に点検口を開口、給水・給湯管を洗 面、洗濯、台所に分岐させる
玄関横にあるパイプシャフト内の壁面に、給水・給湯管を新設する為の穴をあけます。
トイレ背面の壁に点検口を作り、点検口内で配管を洗面、洗濯、台所に分岐させる配管工事を行います。その後、点検口にフタをして、便器を取外し、フランジを交換します。 新しい便器(ネオレストRH2W)を設置し、新設の給水管と接続して、トイレの工事は完了です。
③ ユニットバスの配管工事
ユニットバスの天井裏に配管を通し、天井の点検口から配管作業を行います。
浴室の混合水栓を交換し、給水管・給湯管を接続して浴 室の工事は完了です。
④ 洗面の配管工事
洗面台下の床に点検口を作成し、給水・給湯管を引き込みます。洗面水栓と接続し、止水栓をつけて洗面の工事は完了です。
⑤ 洗濯機置き場の配管工事
洗濯パンを取り外します。浴室の床下に配管を通し、洗濯パン下の既存の点検口から給水管を引き込み、水栓と接続します。洗濯機置き場の工事は完了です。
⑥ 台所の配管工事
台所のシンク下にある既存の点検口に給水・給湯管を引き込み、新しい台所水栓と接続します。台所水栓は、TOTOキッチン水栓・分岐付き(TKS05309J)に交換いたしました。これで台所の工事は完了です。
⑦ 水圧テスト
最後にパイプシャフト内の給水管を水圧テストでチェックします。異常がない事を確認して、今回の工事は施工終了となります。
料金表
漏水調査 | 音調棒による調査 | 調査無料※1 |
---|---|---|
建物内漏水 | 床下漏水修理 | 基本料金※2 27,500円 (税込) より |
壁中漏水修理 | 格安お見積り | |
敷地内漏水 | 地中漏水 | 基本料金※2 27,500円 (税込) より |
コンクリート下埋設管 漏水 |
基本料金※2 41,800円 (税込) より |
|
漏水探知機による調査 | 基本料金 49,500円 (税込) より |
※1)おおよその漏水箇所が断定できた場合に費用が発生します
※2)土やコンクリートを掘り起こしての調査が必要な場合は、8,800円 (税込) ~の調査費用がかかる事があります。必ず事前に説明をさせて頂き、ご了承を得てからの施工になりますのでご安心ください。